有限会社アイエー産業(本社横浜市、朝比奈巖社長)は、クリーニング工場のボイラ用に廃食油を利用したバイオ燃料「バイオUSSオイル」の活用を提案している。
バイオUSSオイルは、灯油50%:廃食油50%(または灯油40%:廃食油60%)の比率の油を特殊超音波により融合させ、高性能エコ燃料にしたもの。引火点などきわめて軽油に近く、CO2排出量が半減でき、さらに発熱量が灯油の約1.2倍あるため燃費向上にもつながるという。
石油価格の高騰は業界にも大きな影響を及ぼしたが、バイオ燃料を活用することで価格変動を半分以下に抑えることができるため、安定したコスト対策がはかれる。石油の価格が上昇すればするほど、その差額は大きくなってくるため効果は大きい。
これまで大手建設会社のコージェネレーションや蒸気ボイラ、ビニルハウス、焼却炉などで使用されているという。
同社ではエコ対策、コスト安定化につながるものとして、クリーニング業界での導入を推進していく。あわせてエコの取り組みから、クリーニング店での廃食油の回収活動の提案も検討している。
バイオUSSオイルの当面の供給エリアは神奈川県、山梨県となるが、全国へ供給するための体制を整えていく予定。
【バイオ燃料を使用している容器洗浄施設の蒸気ボイラ】
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