日本公庫の景気動向等調査結果（2025年1～3月期）
日本政策金融公庫は2025年1～3月期の生活衛生関係営業の景気動向等調査結果を発表した。
2025年3月上旬に生活衛生関係営業の9業種3,290企業を対象に行われ、有効回答のうちクリーニング業は265企業。クリーニング業について、その結果をみてみたい。
| 業況判断DI | |
|---|---|
| 業況判断DI | ▲47.2 |
| 売上DI | ▲25.3 |
| 採算DI | ▲29.1 |
| 利用客数DI | ▲40.4 |
| 客単価DI | ▲8.7 |
- 業況判断DI=前期対比「業況好転」企業割合－「業況悪化」企業割合
- 売上DI＝前年同期対比「売上増加」企業割合－「売上減少」企業割合
- 採算DI=当該期「黒字」企業割合－「赤字」企業割合
- 利用客数DI=前年同期対比「利用客数増加」企業割合－「利用客数減少」企業割合
- 客単価DI=前年同期対比「客単価上昇」企業割合－「客単価低下」企業割合
| 設備投資の動向 | |
|---|---|
| 設備投資の実施状況 | 18.1％ |
| 来期の設備投資実施予定 | 9.8％ |
| 経営上の問題点（複数回答） | |
|---|---|
| 顧客数の減少 | 49.8％ |
| 仕入価格・人件費等の上昇を価格に転嫁困難 | 58.1％ |
| 客単価の低下 | 25.7％ |
| 店舗施設の狭隘・老朽化 | 19.6％ |
| 従業員の確保難 | 9.1％ |
| 後継者難 | 2.6％ |
| 事業資金借入難 | 1.9％ |
| その他 | 3.4％ |
| 特に問題なし | 5.3％ |
| 業況判断理由 |
|---|
【和歌山県】業況：不変（今期） 新規客は少しずつ増えているものの、物価高騰の影響で消費者の節約志向が強まり、常連客の来店サイクルが伸びているため、業況は変わらない。 【奈良県】業況：悪化（今期） 今冬は寒くなるのが遅かったため、防寒衣類を着る機会が少なく、クリーニング需要が伸び悩んだ結果、取り扱い点数が減少した。 【長野県】業況：好転（来期） 3月中旬より冬物の衣替え需要が始まるため、5月までは業況が好転する見込み。 【大分県】業況：悪化（来期） 物価高騰により、消費者がクリーニング代にお金を回しづらい状況が続くだろう。 |
