年頭所感

全国ふとんクリーニング協会

理事長 矢島 雅之

矢島理事長

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 昨年5月8日、新型コロナウイルスの感染法上の位置づけが5類に移行しました。これに伴い、ようやく「ウィズコロナ」から「アフターコロナ」に向け活動が再開されて参りました。

 クリーニング需要も回復傾向にはありますが、テレワークの普及定着やカジュアル化の進行、物価上昇による節約志向など、様々な要素からコロナ前の需要に戻すことは難しいとの見方がされています。原材料費の高騰、最低賃金の上昇、さらに人手不足など、クリーニング業界を取り巻く経営環境は決して楽なものではありません。今こそ新たな需要の創造が望まれます。

 昨年は当協会の会員企業を中心にテストを進めて参りました羽毛のダウンパワーを回復(傷ついた羽毛を修復)する新技術「羽毛アンチエイジプラス」が発表となりました。羽毛ふとんで商品化され、今年はいよいよダウンジャケットでもスタートします。クリーニングの需要回復の一端を担う商材となることを期待しています。

 また、コロナ禍の3年間はマイナス要素ばかりではありませんでした。ステイホームを追い風とした住環境の見直しや、免疫力向上のためにも睡眠の重要性があらためて見直され、睡眠環境の改善と共に寝具に対する衛生意識も向上して参りました。ふとんクリーニングの習慣化も広がりつつあります。

 クリーニング業界を取り巻く環境は厳しい状況ではありますが、「環境」「健康」「快適」を旗印とする当協会のふとんクリーニング事業は、将来にむけてますます期待されるビジネスとなって参りました。

 当協会では、寝具メーカー団体とも協力関係を構築して枕クリーニングの習慣化や「ふとん洗い」「羽毛布団のリフォーム」等のコラボキャンペーン実施へ向けて具体的な取り組みも進めております。

 2月14日、15日、東京ビッグサイトで開催されますクリーニング産業総合展示会では寝具メーカー2団体と協力して出展し活動状況等をご紹介させていただきます。

 皆様のご多幸を心よりご祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

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