第14回日繊ク協交流会議を開催

クリーンライフ協会(髙木健志会長)の事故防止対策部会(市川駿部会長)は2月14日、第14回日繊ク協交流会議を東京ビッグサイトで開催した。今回はクリーニング産業総合展の開催中、同会場で行われ51名が参加した。

当日は「JIS L 0001取扱表示への変更に伴う繊維製品のトラブルの動向〜JIS L 0001取扱表示の認知度アップ」をテーマに、講演とパネルディスカッションの2部構成で行われた。

第1部は全国クリーニング生活衛生同業組合連合会・クリーニング綜合研究所の小野雅啓所長が「ウエットクリーニングによるトラブルの概要報告」をテーマに講演。

ウエットクリーニングの記号が付けられた繊維製品のクリーニング事故の傾向について、クリーニング綜合研究所によると、取扱表示変更後の2016年12月から2022年7月の間に寄せられた鑑定依頼品のうち、ウエットクリーニングの表示が付けられており、かつウエットクリーニングが行われたものは14件。ウエットクリーニングの処理そのものに原因があったものや仕上げで回復不可能なものはなく、当初に懸念していたような問題はあがっていないという結果が報告された。

第2部のパネルディスカッションでは「JIS L 0001取扱表示の認知度の状況と対策」をテーマに、改正されてからの7年間の状況、表示の認知・理解度をアップさせるために各業界で実施している取組みについて発表。クリーニング業界でも一部取扱表示の認識不足が伺えることから、クリーニング師研修の機会や機関誌等を通じた情報提供を行うとし、各業界で連携しながら認知度アップの取組みを推進していくとしている。

日繊ク協交流会議

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