年頭所感

全国ふとんクリーニング協会

理事長 渡沼 進

渡沼理事長

 謹んで新年のお慶び申し上げます。

 さて新型コロナウイルス感染症の拡大に加え、ロシアによるウクライナ侵攻に端を発したエネルギー危機の影響を受けてのコストの上昇、さらに過去最大の上げ幅となる最低賃金の上昇など、三重苦四重苦により企業を取り巻く環境はより厳しさを増しています。ただコロナ危機についてはワクチン接種率の向上等に伴い、政府の方針は行動制限をかけずに経済を動かしながら感染対策を進める方向に転換してきています。

 クリーニング業界も、コロナ禍の影響により減少したワイシャツやスーツ等ビジネス衣料をはじめ冠婚葬祭のフォーマルウェアなど、コロナ禍1年目と比べると需要は少しずつ回復傾向にありますが、クリーニング需要をコロナ前に戻すことは難しいとの見方がされているようです。今こそ新たなニーズ開発と需要創造が望まれます。

 2022年は様々な調査で「睡眠関連商品」がヒット商品となったことが報告されました。テレワークの普及や外出自粛により、住環境の見直しや睡眠環境の改善と衛生意識は向上してきています。

 そうした中ふとんクリーニングも習慣化が広がりつつあり、免疫カの向上のためにも睡眠の重要性があらためて見直されてきています。

 クリーニング業界を取り巻く環境は依然として厳しい状況にはありますが「環境」「健康」「快適」を旗印とする当協会のふとんクリーニング事業は、将来に向けて期待されるビジネスであり、新たなニーズ開発と需要創造が可能な事業であることをあらためて再認識しております。

 当協会では、寝具メーカー団体とも協力関係を構築して枕クリーニングの習慣化や「ふとん洗い」「羽毛布団のリフォーム」等のコラボキャンペーン実施へ向けて具体的な取り組みも進めており、見合わせておりました見学研修会や販促企画・イベント等も可能な範囲で再開していく計画です。

 皆様のご健勝とご多幸を心よりご祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

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