日本公庫の景気動向等調査結果(2023年7~9月期)

日本政策金融公庫は2023年7~9月期の生活衛生関係営業の景気動向等調査結果を発表した。

2023年9月中旬に生活衛生関係営業の9業種3,290企業を対象に行われ、有効回答のうちクリーニング業は261企業。クリーニング業について、その結果をみてみたい。

業況判断DI
業況判断DI ▲21.2
売上DI 8.0
採算DI ▲8.4
利用客数DI ▲7.7
客単価DI 0.0
  • 業況判断DI=前期対比「業況好転」企業割合-「業況悪化」企業割合
  • 売上DI=前年同期対比「売上増加」企業割合-「売上減少」企業割合
  • 採算DI=当該期「黒字」企業割合-「赤字」企業割合
  • 利用客数DI=前年同期対比「利用客数増加」企業割合-「利用客数減少」企業割合
  • 客単価DI=前年同期対比「客単価上昇」企業割合-「客単価低下」企業割合
設備投資の動向
設備投資の実施状況 18.4%
来期の設備投資実施予定 10.3%
経営上の問題点(複数回答)
顧客数の減少 46.7%
仕入価格・人件費等の上昇を価格に転嫁困難 57.9%
客単価の低下 25.7%
店舗施設の狭隘・老朽化 20.3%
従業員の確保難 11.1%
後継者難 3.1%
事業資金借入難 1.5%
その他 4.2%
特に問題なし 4.6%
業況判断理由

【茨城県】業況:好転(今期)

各種イベント・お祭りなどが再開されたことに伴い、人々の外出が増え、おしゃれ着を着る機会も増えたことからクリーニング需要が高まった。

【新潟県】業況:不変(今期)

売上はやや好転したが、光熱費や仕入価格の高騰により利益率が下がっており、現状維持で精一杯。

【香川県】業況:好転(来期)

行楽の秋を迎え多くの人が外出すると、クリーニング需要が増えるだろう。お祭りなどのイベントに伴う、浴衣や法被などの季節的な需要も期待できる。

【神奈川県】業況:不変(来期)

秋口からクリーニング需要は増加する見通しだが、ガス・電気料金や石油等の価格が高騰しているため、現状維持で精一杯。

共栄産業