特定非営利活動法人 日本繊維商品めんてなんす研究会
理事長 中村 美和子
謹んで新春のお喜びを申し上げます。皆様におかれましてはお健やかに新年を迎えられたことと存じます。日頃は当会の活動に対してご理解とご協力を賜り感謝を申し上げます。
さて、昨年は新型コロナウィルスの影響により社会が大きく様変わりをした大変な年でした。マスクなしではどこへも行けない、業種によっては営業も止めざるを得ないこれらの未曾有の出来事を目の当たりにしてみると、前年までの世の中がなんと平和で穏やかだったのかと懐かしくも感じます。こんな状況下で当会も「変えてはいけないこと」「変えなくてはいけないこと」のすみわけを明確にし、時代に合った変革が求められています。
加藤英雄前理事長在任中より「TeMAはクリーニング企業の従業員や後継者を教育する場であり、その門はクリーニングのみならず、アパレルなどの繊維関連企業にも広く開いて教育に特化することを特徴とした会である。」という方向付けをしてまいりました。今後も方向性は変えることなく全理事が「会員企業様にとって、もっと活用しやすく成果の上がりやすいカリキュラムと学びの場を提供すること」を使命としてしっかりと胸に刻みTeMAの新しい道を次年度以降に向けて現在構築中でございます。
業界全体では新型コロナの流行を背景に、テレワークが増えたことで売り上げの減少が目立ちました。業界内が厳しい状況になっていることや従来通りの授業を行うことが困難な中で、「授業を行わない」という選択肢も議論されました。しかし、会の主旨を考えたときに「学びの場を止めてはいけない」との思いから、ZOOMによるリモート講義を開催するなど理事たちの知恵と協力で授業を継続しております。リモート講義の実現により、かつて東京まで勉強に来ることができなかった北海道や沖縄そして外国の方にも気軽にご参加いただけました。
企業の大小を問わず、クリーニング業界の中で今後求められる人材とはどんな人材なのかTeMAは真剣に考えています。その人材を育成するために、入社したての従業員から数年勤めた従業員まで段階的に階段を上がれるようなクリーニング業界に特化した「人材」を「人財」に変える新たなカリキュラムを用意して各企業様のお手伝いをすることにより業界の発展につなげていく所存です。
今年こそ、コロナが終息し本来の明るい春が来ることをご祈念申し上げ年頭のご挨拶とさせていただきます。