一般社団法人 日本リネンサプライ協会
会長 山田 修
謹んで新年のお慶びを申し上げます。また、旧年中、日本リネンサプライ協会に格別のご支援、ご協力を賜りましたことに厚く御礼申し上げます。
昨年来、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るっています。亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、加療中の皆様方の早期回復を心よりお祈りいたします。また、医療関係者の皆様の懸命なご努力に深甚なる敬意と謝意を表します。
昨年は、まさにコロナに翻弄された1年でした。医療体制の崩壊を回避するために全国各地で実施された、無症状の感染者や軽症者にホテル等で安静・療養していただく「宿泊療養」に、業界を挙げて、従業者の安全の確保を図りつつ積極的に協力いたしました。
しかし、観光・飲食業界の全国的な不況により、協会の会員企業は軒並み業績が悪化し、多くの企業の経営が逼迫しました。協会として、会員企業の窮状に寄り添い、できる限りの支援を行うため、昨年10月から令和4年3月までの18ヶ月間、正会員の会費を大幅に減額する措置を断行しました。
協会の事業展開にも大きな影響が出ました。理事会の開催が時に困難となり、機関誌春季号の休刊、リネンサプライ講習会や工場見学会を中止する等、多くの事業が中止、延期を余儀なくされましたが、他方で、衛生基準認定事業は、若干の遅れは生じたものの審査業務を遂行しました。技能講習会は、中級講習会の開催を見送りましたが、上級、初級は感染予防対策に配慮し規模を縮小して開催しました。また、外国人技能実習評価試験は、各地で120回(受検者数735人)実施することができました(外国人の入国制限により本年1月~3月は受検者がなく休止状態)。コロナ禍の厳しい状況の中、会員各社の各般に渡る格別のご支援に深く感謝申し上げます。
コロナの動向は、今もなお緊迫しておりますが、協会は次の時代への歩みを進めて参ります。昨年末にまとめた令和3年度の事業計画大綱には、感染拡大が一定程度に収まり「オリパラ」も開催されるとの前提で、各事業を網羅いたしました。役員改選を行う6月の通常総会・リネンサプライセミナー、11月のリネンサプライ講習会・工場見学のほか、衛生基準認定事業、技能講習会、検体検査事業等を粛々と実施します。技能実習評価試験は、3年目を迎え専門級の試験が始まりますので、実施に万全を期して参ります。
ウィズコロナの時代にあっても、協会の総力を傾注し、工夫を凝らしながら、各事業を一つ一つ着実に実施していくことにより、社会の要請であり私共の究極の目標である「安全・安心なサービスの普及拡大」に努めて参ります。皆様方に倍旧のご理解とご協力をお願いする次第です。
また、協会は来る2月25日に創立50年という節目を迎えます。まだ日程を決めかねておりますが、いずれ大勢の方にご出席いただける頃合いに、記念の式典・祝賀会を設定しご案内いたします。皆様方とともに、協会の半世紀の歴史を振り返り、次の50年、100年を目指す新たな船出の銅鑼を高らかに打ち鳴らしたいと思います。重ねて皆様方のご理解とご協力をお願いいたします。
結びに、コロナの早期の終熄を念じながら、皆様方の益々のご健勝と会員各社の業績の一日も早い回復を祈念申し上げまして新年のご挨拶といたします。