年頭所感

全国ふとんクリーニング協会

理事長 渡沼 進

渡沼理事長

 謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 さて、昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大により世界中が大きな打撃を受けました。世界経済全体が減速するなかで、日本でも東京オリンピック・パラリンピックの延長をはじめ様々な催しが延期・中止となり、リモート化、テレワークが推進されました。冠婚葬祭の自粛は着物や礼服のクリーニング需要にも影響を与え、ワイシャツやスーツ等のビジネス衣類着用機会も減るなどクリーニング業界も大きな影響を受けました。コロナが収束しても果たして需要が元に戻るかどうか懸念する声も多くなっています。

 そうした中でも将来に向けての明るい希望・展望を見出していかなくてはなりません。多くの業界で「新しい生活様式に対応したビジネスモデルの構築」が進んでいます。

 全国ふとんクリーニング協会では昨年から、国土交通省が進める「健康住宅推進事業」の中で発足した「ダニ・カビ・結露対策マニュアル作成委員会」に委員として加わり、ハウスクリーニング業界や住宅リフォーム業界等とも交流を深めて寝具や枕のクリーニングの重要性を周知していく活動を進めています。

 テレワークが進み、感染拡大による「巣ごもり」人口が増えても、ふとんや枕の需要は減らないどころか、提案次第でニーズはより高くなっていくと思われます。クリーニング業界だけではなく異業種との協調領域において業界連携を進めていくことにより、新たなニーズを開発し需要を生み出していける可能性もあります。

 当協会は設立以来一貫して「健康」「環境」「快適」のプラスの3Kを旗印として「ふとんクリーニング需要の拡大」のための啓発活動を続けて参りました。コロナ禍によりあらためて、ふとんクリーニングという事業が生活者のために必要な事業であることが再認識されてきています。

 この業界が将来に向かって大きく飛躍し発展していくために、消費者の信頼を得ることのできる業界団体となるための仕組みづくりを進め、次世代に夢を与えることのできる業界となるよう様々な事業に取り組んで参る所存です。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

年頭所感

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