(一社)日本産業機械工業会 業務用洗濯機部会
部会長 鈴木 孝則
新年、明けましておめでとうございます。
旧年中は、日本産業機械工業会、業務用洗濯機部会の活動に、ご理解、ご支援を戴き、誠に有難うございました。
さて、昨年は、コロナ感染症に振り回された1年でした。今年も、医療の進歩で緊張が緩和される事が期待されますが、感染予防と経済振興のバランスが重要な1年になると予想されます。残念ながら、期待していた「東京オリンピック・パラリンピック」は延期となり、渡航制限でインバウンド市場は大幅にサイズダウンし、国内移動も自粛と云った状況で、クリーニング、リネンの業界を取り巻く環境は厳しく、業務用洗濯機部会メンバーの事業環境も、決して楽観視できないものと認識しています。個人的には、『コロナ感染症を、惧れ過ぎず、しかし侮らず』の姿勢で、節度ある行動をしてゆこうと考えています。
業務用洗濯機に関しては、感染症流行の以前は、人手不足への対策としての省人化、および、省エネ化、厳しい環境にある従業員の方々負担の軽減を中心に、モノづくりを考えて来ましたが、コロナ禍の中、洗濯物の消毒を含めて衛生的に処理できる機械や、外部から入ってくる洗濯物に触れる従業員の方々が安心して作業のできる機械などへのニーズが高まってきています。
私ども機械メーカーの団体としては、最近、よく耳にするDX(デジタルトランスフォーメーション)により、AI、IoT、5Gなどのデータ・デジタル技術を使い、お客様の新たなニーズに基づき、洗いのシステムを変革して行く必要があろうかと思いますので、情報交換を含め議論を始めたいと、考えております。皆様からの忌憚のないご意見などを戴ければと存じます。
医学の進歩で、コロナ・ウイルスへの対策は着実に進んでゆくものと思いますが、ウイルスが皆無となるものではありません。丑年の今年は、ゆっくりでも着実な歩みで、コロナ感染症の収束に向けて進むこと、及び、安全・安心の中での皆様方の一層のご活躍とご健勝をお祈り申し上げて、年頭の挨拶とさせて戴きます。