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年頭所感

日本クリーニング用洗剤同業会

会長 久保 章

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謹んで新年のお慶び申し上げます。日頃は当会の事業活動に多大なるご支援とご協力を賜り有難うございます。昨年は当会も創立40周年という節目の年を迎える事が出来ました。これも偏に常々ご愛顧、ご支援いただいておりますお客様のご指導、ご鞭撻の賜物と厚くお礼申しあげます。

さて、昨年の国内経済は自民党安倍政権でデフレ脱却へアベノミクス効果による円安、株高が進み大きな変化となりました。師走にはアベノミクス効果の検証と衆議院選挙が行われました。輸出企業には円安の追い風で大きく収益改善、しかし長引いた円高で海外依存が高まり、多くの企業は輸入に頼り資材の高騰で値上げの打ち出しがなされました。後半の原油価格の下落も円安で多くのメリットは得られていません。さらに円安、株高は続き、資材高騰が懸念されます。

そういった中、昨年も豪雨被害、自然災害も多く発生して多くの方が被災されました。一日も早い復旧、復興を祈念いたします。

当業界のホームクリーニング分野へのアベノミクス効果は薄く、昨年4月の消費増税前に駆け込み需要は見られましたが、其の後は厳しい状況が続きました。ホテルリネンサプライ業においては、円安を背景に外国人旅行客の増加、一昨年の1,036万人過去最高から昨年は1,300万人へ増加が予測され、国内旅行客も増加、生産稼働率の上昇が続いています。2020年東京オリンピック、パラリンピック開催に向けて都心を中心としたホテル進出、工場増設や生産性向上への取り組み、人材不足に向けた省人化、新たな省エネ対応など各種の提案が求められています。

当洗剤同業会の統計で、上半期は対前年100.3%と僅かなプラスとなり、消費増税前の駆け込み需要とホームクリーニング・テキスタイルリネン市場は厳しい環境の中、両分野のお客様の努力に支えられ、メインのランドリー洗剤が前年比100.8%と出荷量増となり、全体として前年維持となりました。ただし、ドライクリーニング用洗剤の下落傾向に歯止めがかかっていない現状は深刻です。業界として需要拡大策を講じない限り下落トレンドは継続すると思われ、特に一世帯当たりのクリーニング支出代金下落トレンドへの歯止めをかける事が急務と考えております。「消費者視点のより良い洗いの品質管理」消費者の皆さんへ快適さと安心、安全をお届けすることに環境保全の推進や品質の向上を目指して、当会員13社は業界の発展と消費者の豊かさの最大化実現を前提に、企業の社会責任と倫理的責任を果たすべく、会員一同、鋭意努力いたす所存でございます。

本年も皆様のご繁栄とご健康を心よりご祈念申し上げます。





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