全国クリーニング生活衛生同業組合厚生年金基金(小池広昭理事長)は平成27年10月1日付けで「全国クリーニング業企業年金基金」へ制度を移行した。
全国クリーニング生活衛生同業組合厚生年金基金は平成8年7月、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会を母体に、クリーニング業者の老後の生活の安定、福祉の向上を目的として設立された。
平成26年に「厚生年金基金制度見直し法」が施行されたことを受け、代行返上し、発展的に新しい年金制度に移行することを決定。加入事業所の協力を得ながら行政手続きをすすめ、厚生年金基金から企業年金基金へ移行することについて厚生労働大臣の許可を得た。
全国クリーニング業企業年金基金の制度設計では、将来に向けて永続的に無理なく運営できるよう次の3点を見直し、シンプルで魅力ある制度にしたとのこと。
- 給付額の計算方法を、これまでの「平均標準給与比例」(加入期間中の給与額から給付額を算出)から「加入年数別定額」(加入年数に応じて給付額を算出)に変更。これにより掛金額も全員が一律となり、給付見込額が分かりやすくなると同時に給与額変更の手続き等も不要になる。
- 健全性の高い制度とするため、予定利率・給付利率を運用に無理のない適切な水準(1.5%)に変更した上で終身年金を見直す。
- 使い勝手のよい制度とするために「5年確定年金・10年確定年金・20年確定年金」から個人の生活スタイルに応じて選べるものとする。
今後、加入勧奨等を呼びかけていくとしている。
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