新年あけましておめでとうございます。

会員の皆様を始め多くの業界関係者・団体の皆様方におかれましては、ご健勝で新年をお迎えになられましたこととお慶び申し上げます。

また、平素より一般社団法人 日本リネンサプライ協会の事業運営に当たり、格別のご支援ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

昨年を振り返ってみますと、7月の山口・島根県、8月の北東北、北海道、１０月の伊豆大島等における記録的豪雨により沢山の死者・行方不明者を出しました。更には、夏の異常な猛暑、９月には竜巻と例年になく異常気象が起こった年でもありました。この災害等で犠牲になられた方々、また被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
しかし、喜ばしいこともありました。6月に富士山が世界文化遺産に登録され、9月にIOC総会において2020年夏季オリンピック・パラリンピックの開催都市に東京が選出されました。このことはリネンサプライ業界にとっても誠に喜ばしい限りであります。

当協会においても大変大きな動きがありました。4月1日から一般社団法人として気持ちも新たにスタートをしましたが、現役理事2名及び協会の発展のために大変ご尽力を頂きました会員、賛助会員の方々が相次いでお亡くなりになりになった年でした。改めて、ここにご生前のご功績に対し感謝申し上げるとともに心よりご冥福をお祈り申し上げます。

さて、年頭に当たり当協会としては、会員相互の信頼と理解のもと、協会の事業活動の充実を図っていくべきであると考えます。「衛生基準認定制度」、「技能実習講習会」と協会のレベルアップと技術力アップにつながるこの二つの事業に力を注ぐと同時に、リネサプライ講習会、セミナーの内容の充実を図って参ります。

また、昨年、普及啓発事業としてリネンサプライ業とはどういうものかを周知して頂くため、新たな取り組みとして行いましたホテル･旅館の従業員の方々或いは児童・学生の方々を対象とした工場見学会を今年度は全国的に実施することとしております。その他機関紙の発行等の事業活動についても各委員長をはじめ各委員に知恵を出していただき、内容の充実を図って行きたいと考えます。

世情を見ますと、一昨年、政権が交代しアベノミクス効果の影響でしょうか円安基調になり､輸出産業を中心とする大手企業にとっては大幅な景気回復となりました。
しかしながら、当業界においては円安による輸入品の高騰、また原材料の値上がりが工場経営を圧迫し、やむなく廃業に追い込まれた企業もある年でもありました。改めてここに会員相互の信頼関係と協力によりこの難局を乗り越えていただき、そのために協会が何をすべきかを考えていきたいと存じます。

最後に、本年も業界及び関係各位のますますのご発展とご繁栄を祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。