会員の皆様にはご健勝にて新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

当協議会は今年34年目を迎え会員数219社で活動しております。

昨年徳島で行われた総会で私が会長という大役を仰せつかることになりました。歴代の会長には及びもつきませんが、2年間の任期を役員の方々のお力をお借りしながら頑張ってまいります。

当協議会は、ウールマークの折目加工、リントラクとシロセットを行うクリーニング企業が折目加工の販売促進およびその為の研究と広報宣伝活動の実施を目的として運営されています。

会員には各地のリーディングカンパニーが多数なっており、折目加工を普及拡大するポリシーで活動しています。しかし単なる親睦団体でなくきちんと技術継承し、技術向上を図る組織だから長続きしていると思います。

昨年も東北地方ではまだ復興がままならない状態が続き、中国、韓国との領有権問題、また北朝鮮の不穏な情勢、沖縄普天間基地、原発、TPP問題など政権が交代しても、ずっと引きずってきている問題は解決していません。

昨年のクリーニング業界も、天候不順などで業績も芳しくありませんでした。

今年は消費税が８%に上がります。年々クリーニング業界の売上減に歯止めがかかりませんが、それに拍車がかかるのではないかと心配です。そして、可燃性溶剤の問題もまだ解決されたわけではありません。このように業界では厳しい状況が続きますが、当協議会としては、《とりの目＝会員拡大で業界の活力を得る》《虫の目＝技術底上げでお客様満足、信頼の強化》を主旨として活動していきたいと思っております。

当協議会はリントラクとシロセット2種類の折目加工を採用しております。

どちらも国際羊毛事務局の開発した折目加工で歴史があり、効果抜群です。

現在は国際羊毛事務局の本部がイギリスからオーストラリアに移動して、現在の名称はザ・ウールマークカンパニーになっており、世界に通用する折目加工です。

リピート率が高いリントラクは、特殊な樹脂を折目の裏側に塗布する形状固定化加工、新規顧客を取りやすいシロセットは、パーマ液と同様の作用をする液体を折目の表側から噴霧して加工する形状記憶加工です。この２つで完璧な加工が約束されます。

そして、2つの折目加工を臨機応変に活用してプロのクリーニングの実力を提供しようではありませんか。

リントラクとシロセット加工は目に見える、触って分かる付加価値商品です。是非多くの皆様に採用していただきたいと思います。しかし接客なくしては販売できません。座していては絶対負けます。力を十分に発揮して業界で生き残り発展しましょう。

協議会では、営業テクニックを磨く為に、支部活動に力を入れております。昨年の営業研修会は、グリーンサービスの山口順子先生、ひばりクリーニング加藤千恵美先生に講演をお願いしました。

毎年恒例の総会は、3月7日（金）に中国支部の会員の皆様のご協力を賜り広島で行います。工場見学、観光等の内容豊富です。是非、ご家族、社員の方々多数の皆様のご参加をお待ちしております。

これからも、協議会の発展と会員皆様のご繁栄の為に、役員一同努力を重ねてまいりたいと考えております。本年が皆様にとって良い年でありますようにご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。